子ども「好き」を伸ばす!ユニーク & 実用的な検定12選|幼児~高校生まで【元文部科学省職員が監修】

子どもが小さいうちから検定を取得することは、単なるスキル習得にとどまらず、自己肯定感の向上や成長につながるすばらしい機会です。

しかしながら、「うちの子にどんな資格が向いているのだろう?」と悩むママパパも多いでしょう。

そこで本記事では、元文科省職員・現在3歳児のママである筆者が、検定取得のメリットや子どもに合った検定の選び方、そして取り組む際のポイントをご紹介します。

\併せて読みたい記事/
【元・文部科学省職員が監修】子どもの習いごとは何歳から? おすすめ4選もご紹介! 

検定取得が子どもにもたらす効果とは?

子どもが検定に挑戦することは、さまざまな形でその成長を支えます。

まず、目に見える成果が得られるため、成功体験を積むことができます。

例えば、「合格証」を手にすることで、自分の努力が形になったという達成感を味わえます。

この成功体験は自己肯定感を高め、次のチャレンジへのモチベーションにつながるでしょう。

さらに、検定を通じて身につけた知識やスキルは、学校生活や日常の中でも活かせるものです。

例えば、英語検定で得た英語力は、将来の進学やキャリア形成に役立つでしょう。

また、計算力や読解力を問う検定で基礎学力を強化することもできます。

このように、検定取得は子どもの自信を育むだけでなく、実生活における具体的なスキル向上にもつながるのです。

\併せて読みたい記事/
【給食が少ない】名古屋市長選で注目の「給食費無償化」と見過ごされる質・量の問題とは? 

子どもに合った検定を選ぶためのポイント

検定を選ぶ際には、子どもの興味や得意分野を考慮することが大切です。

子どもが興味を持っているテーマであれば、意欲的に取り組むことができます。

例えば、英語が好きな子どもには「英語検定」「TOEIC Bridge」などの語学系検定が向いているでしょう。

一方、数字や論理的思考が得意な子どもには「数学検定」「算数オリンピック」などがおすすめです。

また、検定の難易度や範囲を確認することも重要です。

初めて挑戦する場合は、無理のないレベルから始めるのが良いでしょう。

合格のハードルが高すぎると、かえって子どものやる気を削いでしまう可能性があります。

適切な目標設定をすることで、子どもが自分の力を発揮しやすくなります。

さらに、検定を通じてどのような力を育てたいのかを親子で話し合うのもおすすめです。

「英語力を身につけたい」「集中力を伸ばしたい」「努力する楽しさを知ってほしい」など、それぞれの家庭の方針や子どもの個性に合った目的を設定することで、検定の意義がより明確になります。

【定番】人気の検定|5選

検定には、子どもの興味や能力を引き出す多種多様な種類があります。

ここでは、検定の中でも特に人気があり、子どもの成長を幅広くサポートしてくれる代表的な検定をいくつかご紹介します。

各検定の特徴を知ることで、お子さんに最適な挑戦先を見つけてみてください。

英語検定

英語力を総合的に測定し、幅広い年代の学習者に対応するのが「英語検定(実用英語技能検定)」です。

この検定は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングといった英語の4技能を評価することで、学習者の実力を正確に把握できます。

級ごとに難易度が設定されており、初心者から上級者まで自分のレベルに応じた試験に挑戦可能です。

例えば、小学生が初めて受験する場合は「5級」からスタートすることが多く、日常会話レベルの単語や表現が出題されます。

一方で、大学生や社会人が受験する「準1級」や「1級」では、より高度な英語力が求められます。

  • 受験資格(年齢): 制限なし
  • 開催日時・時期: 年3回実施(6月、10月、1月)
  • 試験形式: 会場検定とオンライン検定(※オンラインは一部対象)
  • 主催: 公益財団法人 日本英語検定協会
  • 公式サイト: 英語検定公式サイト

英語学習のモチベーションを高め、実力を客観的に評価することができるため、学校や日常生活、さらには将来のキャリアにも役立つ検定です。

数学検定(算数検定)

計算力や思考力を段階的に測定し、数学や算数に対する興味や理解を深めるのに役立つのが「数学検定(算数検定)」です。

この検定は、幼児から大人まで幅広い年代に対応しており、学年やスキルに応じた級を選ぶことができます。

小学生の場合、「算数検定」が適しており、計算力だけでなく図形や文章問題を通じて論理的思考力も問われます。

また、級ごとに難易度が設計されているため、初めて挑戦する子どもも無理なく取り組むことができます。

高学年になると、中学・高校レベルの問題に進むことで、さらなるスキルアップが期待できます。

  • 受験資格(年齢): 制限なし
  • 開催日時・時期: 年に複数回(随時試験も可能)
  • 試験形式: 会場検定と個別受検
  • 主催: 公益財団法人 日本数学検定協会
  • 公式サイト: 数学検定・算数検定公式サイト

算数や数学が得意なお子さんはもちろん、基礎学力を確認したい場合にも最適な検定です。

検定を通じて数学の魅力を感じ、日常生活や学業への応用力を高めることができます。

漢字検定

漢字の読み書きをはじめ、語彙力や文章理解力を総合的に測定するのが「漢字検定(日本漢字能力検定)」です。

日常生活や学業で役立つ漢字力を客観的に評価できるため、多くの小学生から社会人まで幅広い層が受験しています。

小学生の場合、自分の学年レベルに応じた級から挑戦することが一般的です。

例えば、3級では中学校卒業程度、5級では小学校6年生程度の漢字が出題され、段階的にスキルを伸ばしていくことができます。

また、1級や準1級といった上位級では、難読漢字や四字熟語、漢字の成り立ちに関する深い知識が問われます。

  • 受験資格(年齢): 制限なし
  • 開催日時・時期: 年3回実施(6月、10月、2月)
  • 試験形式: 会場検定と団体受検(※CBT方式も一部実施)
  • 主催: 公益財団法人 日本漢字能力検定協会
  • 公式サイト: 漢字検定公式サイト

漢字の力を磨くことで、文章読解力や表現力も向上します。

基礎学力を確認したい場合にも適しており、達成感を味わいながら学ぶ楽しさを実感できる検定です。

プログラミング能力検定

プログラミング能力検定では、プログラミングスキルを段階的に評価することができます。

この検定は6つのレベルに分かれており、初心者から上級者まで幅広い層が受験可能です。

プログラミング学習の目標設定や、現在の実力を客観的に把握するために役立ちます。

受験者は、ビジュアル言語(Scratchなど)やテキスト言語(PythonやJavaなど)の中から、普段学んでいる言語を選択できるため、自分に合った形式で挑戦することができます。

特に子ども向けには、直感的に学べるビジュアル言語が人気です。

プログラミングに興味を持つ子どもたちにとって、自分の成長を確認できる大きな一歩となるでしょう。

書写検定(硬筆書写技能検定・毛筆書写技能検定)

文字を書く力を磨き、正確で美しい書写技術を身につけることを目的としたのが「書写検定(硬筆書写技能検定・毛筆書写技能検定)」です。

文字の形や筆使いだけでなく、書き手の表現力や基礎知識も評価されます。

日常生活での活用はもちろん、教育やビジネスシーンでも役立つ技能として人気があります。

硬筆書写技能検定では、ペンや鉛筆を用いた日常的な筆記スキルを重視しており、学校や職場で実際に使う機会が多いスキルを測ります。

一方、毛筆書写技能検定では、筆を使用した美しい文字の書き方や、筆使いにおける高度な技術が問われます。

  • 受験資格(年齢): 制限なし
  • 開催日時・時期: 年2回実施(6月、11月)
  • 試験形式: 会場検定
  • 主催: 公益財団法人 日本書写技能検定協会
  • 公式サイト: 書写検定公式サイト

文字を丁寧に書くスキルは自己表現の一環であり、達成感を得るとともに、普段の生活をより豊かにします。

正しい書き方を学びたい方や、美しい文字を書けるようになりたい方に最適な検定です。

\併せて読みたい記事/
【スマイルゼミ】1万円以上お得に入会!キャンペンコードもご紹介【2024年11月最新版】

【必見】ちょっと変わったおもしろい検定|6選

検定と聞くと英語や数学をイメージしがちですが、ユニークな検定もたくさんあります。

ここでは、子どもの興味を引きつつ、楽しく学べる検定を紹介します。

天文宇宙検定

宇宙や天文学に興味のある子どもにぴったりなのが「天文宇宙検定」です。この検定は、天文学や宇宙科学に関する基礎的な知識を身につけることを目的としており、宇宙に対する興味をさらに深めるきっかけを提供します。

4級では、小学生が学ぶ程度の天文学知識が出題範囲となり、天体観測や宇宙の基礎知識を問われます。例えば、惑星の特徴や星座の位置関係、宇宙の仕組みについて学びながら挑戦できるため、初めて宇宙に触れる子どもでも無理なく取り組める内容です。

  • 受験資格(年齢): 制限なし(オンライン受検は中学生以上)
  • 開催日時・時期: 2024年度は6月と11月の年2回実施
  • 試験形式: 会場検定とオンライン検定
  • 主催: 一般社団法人天文宇宙教育振興協会
  • 公式サイト: 天文宇宙検定公式サイト

宇宙や星空への関心をさらに広げ、天文学の魅力を感じるきっかけとなるでしょう。

お菓子検定

お菓子作りやその歴史に興味がある方におすすめなのが「お菓子検定」です。

この検定では、和菓子や洋菓子の種類や特徴、歴史や文化に関する知識を学び、さらに深めることができます。

家庭での実践的な知識だけでなく、食文化への理解を深める良い機会となります。

初心者からでも挑戦しやすい内容が特徴で、スイーツ好きの子どもから大人まで幅広い層が受験可能です。

また、受験を通じて、食材の特性やお菓子作りの基本技術も学べるため、実生活で役立つスキルを身につけることができます。

  • 受験資格(年齢): 制限なし
  • 開催日時・時期: 年1回実施(次回は2024年3月予定)
  • 試験形式: 会場検定とオンライン検定
  • 主催: 一般社団法人 料理検定協会
  • 公式サイト: お菓子検定公式サイト

お菓子好きの方はもちろん、親子で楽しく学びたい方にもぴったりの検定です。

試験勉強を通じて、スイーツ作りや食文化に対する理解をさらに深めてみてはいかがでしょうか?

恐竜学検定

恐竜の生態や進化、繁栄の過程を学びながら挑戦できるのが「恐竜学検定」です。

この検定では、有名な恐竜の特徴から最新の研究成果に基づいた内容まで、幅広い知識が問われます。

恐竜に興味を持つ子どもから大人まで楽しみながら学べる構成となっています。

初級は、恐竜初心者や小さな子どもにも挑戦しやすいレベルで、保護者の付き添いによる「見守り受検」も可能です。

中級では、さらに深い恐竜学の知識が問われ、恐竜好きの方にはやりがいのある内容となっています。

  • 受験資格(年齢): 制限なし(保護者付き添い見守り受検あり)
  • 開催日時・時期: 2024年11月17日(第1回実施予定)
  • 試験形式: 会場検定とオンライン検定
  • 主催: 恐竜学検定実行委員会
  • 公式サイト: 恐竜学検定公式サイト

恐竜への興味を深めるだけでなく、最新の研究や知識を学ぶことで新たな発見も期待できます。

親子で楽しく受験するのにも最適な検定です。

ねこ検定

猫の生態や歴史、品種、飼育に関する知識を問うのが「ねこ検定」です。

この検定では、猫をより深く理解し、正しい知識を身につけることを目的としています。

猫好きな方や、猫を飼っている方だけでなく、これから猫との暮らしを始めたい方にもおすすめです。

初級では、猫の基本的な生態や習性、猫との接し方に関する知識が問われます。

中級では、猫の品種や健康管理に関する内容が増え、さらに詳しい知識が必要になります。

上級では、猫学の専門知識や歴史についての理解が求められます。

  • 受験資格(年齢): 制限なし
  • 開催日時・時期: 年1回実施(次回は2024年3月予定)
  • 試験形式: 会場検定とオンライン検定
  • 主催: ねこ検定実行委員会
  • 公式サイト: ねこ検定公式サイト

猫好きの方が楽しみながら学べる検定であり、猫への愛情を深め、猫とより良い関係を築くための知識を得ることができます。

親子で受験するのもおすすめです。

境港妖怪検定

妖怪の歴史や文化、特徴に関する知識を楽しく学べるのが「境港妖怪検定」です。

この検定は、鳥取県境港市を舞台とする「水木しげるロード」や「妖怪文化」に基づいた問題が出題されます。

妖怪を通じて日本の伝統や文化を深く理解することができ、幅広い世代に楽しんでいただけます。

検定は初級中級に分かれており、初級では妖怪の基本的な知識や境港市の観光地に関する内容が出題されます。

中級では、より詳細な妖怪文化や歴史、地元の伝承についての知識が問われ、挑戦しがいのある内容となっています。

  • 受験資格(年齢): 制限なし
  • 開催日時・時期: 年1回実施(次回は2024年3月予定)
  • 試験形式: 会場検定(オンライン受検は現在未対応)
  • 主催: 境港妖怪検定実行委員会
  • 公式サイト: 境港妖怪検定公式サイト

妖怪や日本文化に興味がある方にとって、楽しみながら学べる検定です。

親子での挑戦や観光の思い出づくりとしても最適な内容となっています。

天気検定

天気や気象現象、防災知識に関する理解を深められるのが「天気検定」です。

この検定は、日常生活に役立つ天気や季節の知識から、気象現象の仕組み、防災に必要な知識まで幅広い範囲をカバーしており、子どもから大人まで楽しみながら学べます。

検定は初級中級に分かれており、初級では季節の天気や基本的な気象現象に関する問題が中心です。

中級では気象学の応用的な知識や、災害に備えるための防災知識が問われます。

これにより、学びながら日常生活や地域社会での防災意識を高めることができます。

  • 受験資格(年齢): 制限なし
  • 開催日時・時期: 年1回実施(次回は2024年3月予定)
  • 試験形式: 会場検定とオンライン検定
  • 主催: 日本天気検定協会
  • 公式サイト: 天気検定公式サイト

天気の知識を深めることで、自然への理解を広げるだけでなく、防災の観点からも役立つスキルを身につけることができます。

親子で学びながら防災意識を高めるきっかけとしてもおすすめの検定です。

\併せて読みたい記事/
1万円分ギフトは今だけ!【スマイルゼミ】の料金・内容・注意点を完全ガイド

検定に挑戦する際の注意点

子どもが検定に挑戦する際には、無理のないスケジュールを立てることが重要です。

忙しい日常の中で勉強時間を確保するには、少しずつの積み重ねが大切です。

例えば、毎日10分だけ検定の内容に触れる習慣を作ることで、無理なく取り組むことができます。

また、親が過度にプレッシャーをかけないこともポイントです。

「絶対に合格しなければならない」と感じると、子どもがストレスを感じてしまう可能性があります。

そのため、合格だけを目的にするのではなく、過程を楽しむ姿勢を大切にしましょう。

「できるようになった!」という小さな成功体験を積み重ねることが、最終的には大きな成長につながります。

さらに、検定の結果に一喜一憂しすぎないことも大切です。

たとえ不合格だったとしても、「次はどうすればいいか」を一緒に考えることで、ポジティブな経験に変えることができます。

親子で目標を見直し、次回に向けて計画を立てることで、子どもの学びをさらに深めることができます。

\併せて読みたい記事/
【最新版】2024年10月|児童手当制度が大幅改正!最新情報とその活用法を徹底解説

まとめ:検定を通じて広がる可能性

検定は、子どもたちに新たな知識を提供し、興味や関心を深めるだけでなく、目標を設定し達成感を味わう機会を与えてくれます。

それぞれの分野で設計された検定は、基礎的な内容から応用的なスキルまで幅広くカバーしており、子どもの成長に合わせた挑戦が可能です。

また、親子で一緒に取り組むことで、学びの楽しさを共有できる点も魅力的です。

天気や宇宙、妖怪やお菓子といったユニークなテーマから、算数や漢字、プログラミングなどの学問的な内容まで、多彩な選択肢が用意されています。

どの検定を選ぶかは、子どもの興味や得意分野に合わせて検討することが大切です。

検定を通じて得た知識やスキルは、学校や日常生活だけでなく、将来の可能性を広げる基盤にもなります。

目に見える成果が自己肯定感を高め、新たなチャレンジへの意欲を引き出すでしょう。

ぜひ、検定をきっかけに子どもたちの成長を後押しし、一緒に学びの楽しさを見つけてみてはいかがでしょうか?

\併せて読みたい記事/
【簡単節約】子どもの歯列矯正は医療費控除OK|対象事例や活用法を徹底解説!

<参考記事>

選び抜いた77個の面白い資格を紹介!! | 資格の門【2024年】