【実体験】全身麻酔で親知らず抜歯|入院から抜歯後の腫れ・費用まで徹底解説!
親知らずの抜歯は、特に全身麻酔を用いる場合、次のような不安や疑問を抱く方が多いでしょう。
「全身麻酔を使用する親知らずの抜歯にかかる費用はいくら?」
「親知らずの抜歯のために入院が必要な場合、どのくらいの期間入院するの?」
「手術後の腫れはどのくらいの期間続く?」
「抜歯後の食事で気をつけるべき点は?」
「局所麻酔での抜歯と全身麻酔での抜歯、どちらが良いの?」
本記事では、筆者が実際に全身麻酔で親知らずを抜歯した体験をもとに、入院の流れ、費用、手術後の腫れや痛みなど、詳しく解説していきます。
抜歯後のケアや通院の詳細、さらに全身麻酔のメリット・デメリットにも触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
親知らず:全身麻酔での抜歯体験の概要
まずは親知らずの全身麻酔での抜歯手術が、どのような手順で進むのか、費用はどのくらいかについて解説します。
親知らずの抜歯が必要になった経緯
筆者はかかりつけの歯科医院で診てもらった際、親知らずが3本とも水平埋伏歯(歯が横向きに埋まっている状態)であることがわかりました。
このため、総合病院での全身麻酔による手術が必要と判断されました。
総合病院で再度精密検査を受け、3~5日の入院が必要という結論に至りました。
精密検査料金:¥6180(税込)
精密検査はかかりつけの歯科医院でもしていて、料金も発生していたので、「カルテとかレントゲンとか共有して貰えないのかな」とも思いましたが……。
入院前の準備と検査
入院前には、術前検査も必要でした。
これは、全身麻酔を受けるにあたり健康状態の確認をするためです。
検査内容には血液検査や心電図などが含まれ、これによって全身麻酔を安全に行えるかどうかを確認します。
この術前検査は、安全な手術を行うために欠かせないものです。
筆者の場合、入院の1ヵ月前に行いました。
精密検査料金:¥3680(税込)
血液検査など細かく調べた割には、思ったよりも費用がかからなかった印象です。
個人事業主で健康診断も考えている時期だったので、逆に保険適用で検査してもらえてラッキーでした!
入院と手術の詳細
次に、全身麻酔での親知らずの抜歯に向けた入院の流れと、手術の詳細について解説します。
入院初日(1日目)の過ごし方
入院初日は、朝10時に病院に到着し、受付を済ませて病室に案内されました。
この日は基本的に通常通り過ごすことができ、歯のクリーニングも行われました。
また、朝昼晩の食事も普段通り取ることができましたが、夜9時以降は食事禁止となり、翌日の手術に備えることになります。
手術日(2日目)の流れ
手術は2日目の朝、トップバッターとして9時半から行われました。
脱水を防ぐため、手術の3時間前までには、水をたくさん飲むよう指示されていました。
手術は全身麻酔を使用し、麻酔が効いてから抜歯が行われました。
術後の痛みとその対応
手術が終わり、麻酔から目覚めた直後は、非常に強い痛みを感じました。
麻酔から覚めるのが早かったことと、点滴には痛み止めが入っていなかったことから、しばらくは激痛に耐えざるを得ませんでした。
綿を噛んでいることさえも痛く、数時間経過するまで痛み止めを飲むこともできませんでした。
この日は食事は禁止で、水分のみの生活となりました。
抜歯後の経過と腫れ
手術後の腫れや痛みについて、そしてどのように回復していったのか見ていきましょう。
術後の初めての食事(3日目)
手術翌日の朝、ようやくおかゆが提供されました。
このおかゆが術後初めての食事であり、非常に空腹だったため美味しく感じました。
食事は徐々に柔らかいものから固形物へと移行し、身体の回復に合わせて普通の食事へ戻していくことになります。
\抜歯後の食事については、こちらの記事で1週間分の献立をまとめて紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください!/
【保存版】親知らず抜歯後の食事は?|抜歯後1週間の献立をご提案!
術後の腫れの様子
手術当日はほとんど腫れがありませんでしたが、翌日から徐々に腫れが出てきました。
特に1週間は顔がアンパンマンのように腫れてしまい、腫れが引くまでにはかなりの時間を要しました。
しかし、痛み自体は術後2日目以降は思ったほどひどくなく、豆腐やプリンなどの柔らかい食べ物は問題なく食べることができました。
親知らずの抜歯にかかる費用について
筆者の手術後の経過は非常に良好だったことから、最短の3日で退院することができました!
費用は以下の通りです。
¥85050円(税込)
この金額には病室代や手術代、その他の医療サービスが含まれています。
しかし、この費用に加えて退院後の通院費も発生します。
抜歯後の消毒や経過観察のため、何度か通院が必要であり、その度に診察料がかかります。
筆者の場合、退院後の通院費は以下の通りでした。
抜糸+消毒+薬代(手術1週間後):¥670(税込)
経過観察(手術2週間後):¥510(税込)
合算すると、紹介先の総合病院で親知らず3本の入院手術にかかった費用は、合計¥96090(税込)という結果でした!
退院後の回復と生活
全身麻酔で親知らずを抜歯した後の回復の過程や、日常生活で気を付けるべき点について解説します。
術後の痛みと腫れの対処法
術後の痛みは、個人差があるものの、筆者の場合は術直後が最も辛く、その後は徐々に和らいでいきました。
手術翌日から腫れが本格化し、1週間程度は顔全体が大きく腫れている状態でした。
冷却パックを使って腫れを和らげるとともに、医師から処方された痛み止めを適切に使用することで、痛みを管理することが大切です。
また、腫れが引くまでの間は柔らかい食べ物を選び、口腔内の刺激を最小限に抑える工夫をしました。
抜歯後の痛みが処方薬だけでは落ち着かなかった筆者は、こちらのデンタルクリームを使用しました。
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局所麻酔成分が配合されているので、患部にそっと塗るだけで、しばらく痛みが和らぎます。
ロキソニン等の飲み薬は時間や容量に限りがあるので、歯科医の指示を仰いだうえで、可能なら併用を考えてみてっください。
抜歯後の食事のポイント
術後は食べ物の選択が非常に重要です。
初めの数日はおかゆや豆腐、プリンなど、非常に柔らかい食べ物を中心に摂ることで、傷口への負担を減らしました。
筆者の場合、手術3日目にはおかゆを食べることができ、その後は徐々に固形物に移行しました。
特に硬いものや、刺激の強い食べ物(辛いもの、酸っぱいもの)は避け、口腔内がしっかりと回復するまでは慎重に食事を選びました。
抜歯後の日常生活での注意点
抜歯後の回復期において、日常生活でいくつか注意すべき点があります。
まず、手術後数日間は過度な運動や激しい動きを控えることが求められます。
これは出血や腫れを悪化させる可能性があるためです。
また、飲酒や喫煙も回復を妨げる原因となるため、最低でも術後1週間は控えることが推奨されます。
筆者の場合、抜歯後の数日は可能な限り安静にし、睡眠と栄養を十分にとることで回復を促しました。
親知らずの抜歯は全身麻酔が良い?メリット & デメリット
親知らずを抜歯する際、全身麻酔を選択するか局所麻酔を選択するかについて、迷う方も多いかもしれません。
それぞれのメリット・デメリットを比較して解説します。
全身麻酔を選ぶメリットと局所麻酔との違い
全身麻酔を選択する最大の理由は、痛みを感じないで済むことです。
特に、親知らずが深く埋まっている場合や、複数の歯を同時に抜く必要がある場合には、全身麻酔が効果的です。
一方で、局所麻酔は費用面での負担が少なく、回復も比較的早いという利点があります。
ただし、局所麻酔では意識がある状態で抜歯を行うため、手術中の感覚や恐怖を感じる可能性があり、痛みに対して敏感な方には不向きかもしれません。
筆者の全身麻酔体験を通しての結論
筆者の場合、3本の水平埋伏歯を同時に抜歯する必要があったため、全身麻酔を選択しました。
この選択により、抜歯中の痛みや不安から解放され、スムーズに手術を終えることができました。
術後の痛みは局所麻酔の場合と比べてもそれほど強くなく、医師も全身麻酔の方が術後の経過が良好であるケースが多いと話していました。
そのため、痛みや恐怖心を軽減したい場合には、全身麻酔が適した選択であると言えます。
まとめ
全身麻酔を用いた親知らずの抜歯は、局所麻酔と比べて大がかりな手術となり、費用やリスクも伴います。
しかし、筆者の体験を通して、そのメリットも大いに感じることができました。
痛みや不安を減らし、複数の親知らずを一度に抜く必要がある方には、全身麻酔が適した選択かもしれません。
記事を通して、親知らずの抜歯を検討している方々が、自分にとって最適な方法を選べるよう、少しでも参考になれば幸いです。